社会的課題 × ビジネス 

以前、TEDで見た著名な二人の学者のプレゼンテーションについて、一度詰めて考えなければならないと感じていました。

ひとりはファイブ・フォース分析等で有名な経営学者(戦略論)マイケル・ポーター氏、もう一人はハーバード白熱教室で日本でも有名になった政治学者マイケル・サンデル氏。

以前から気になっていたこのふたつのプレゼンテーションの関係を、最近関わることになった企画の概要を詰めながら頭の片隅で考えています。

マイケル・ポーター氏は、「なぜ、ビジネスが社会問題の解決に役立つのか」(後掲)において、

ー匆馘問題が解決に進まない原因は、これに取り組むNGOや政府団体の「スケールの小ささ」にあると指摘し、
⊆匆馘課題の解決に必要なリソースはビジネスこそが生み出せる、と主張します。
そして、社会のニーズにビジネスが応えることで社会的価値と経済的価値を同時に創造することを提唱します。


一方、マイケル・サンデル氏は、「なぜ、市場に市民社会を託すべきではないのか」(後掲)において、ほぼ全てのものに値段がつく社会(市場社会)における不安を2点挙げます。

〃鮃・教育・政治的発言力等あらゆるものがお金に左右される社会では経済的不平等が市民生活に与える痛みを激しくする
⊆匆馘なもの(ex.市民の共同作業)や慣習の中には市場原理が導入されることにより大切にする価値や規範が失われる危険がある

サンデル氏の主張を、「市場原理が妥当すべき範囲」の問題であるとすれば両者は矛盾しないとも読めるでしょう。
しかし、市場社会はそれほどまでに抑制的・謙抑的でしょうか。現在の日本を見ても、教育・福祉といった本来コミュニティが主たる役割を担ってきた分野は市場社会化してきているはずです。

市民協働や「つながり」が求められる場にビジネスを持ち込むのであれば、その危険を十分認識し、重要な価値が変容しないよう何らかの仕組みを考えておかなければならなりません。

この点をどうするか。

今、関わっている企画が乗り越えるべき点のひとつである、と私は考えています。




※以下のサイトでマイケル・サンデル氏、マイケル・ポーター氏のプレゼンテーション内容を見ることが出来ます。日本語訳文はScriptの「日本語」tabから読むことが出来ます。

TED日本語 - マイケル・ポーター: なぜビジネスが社会問題の解決に役立ちうるのか

TED日本語 - マイケル・サンデル: なぜ市場に市民生活を託すべきではないのか


 

地域で輝く!女性の学び直し

本日、某大学担当者様から頼まれた「地域で輝く女性の学び直し」(文部科学省)に関する企画を説明してきました。

これは『日本再興戦略』改訂2014−未来への挑戦」において挙げられた女性活躍推進の一環です。
「待機児童解消」や「小1の壁の打破」、また、改正介護保険法に基づく地域における「共助」へも対応するためにも女性の力を借りようというものです。

対象は、
_隼・育児・介護等で地域貢献を希望する方
∪擬勸や保育士等として再就職を希望する方
5業・NPO等の立ち上げを希望する方

主に結婚・出産・介護等を機に離職した主婦の方々を対象に学び直しから地域活動参画、更なるキャリアアップを図る…。

今回、私は△鯊仂櫃箸靴心覯茲鯆鷭弌説明させて頂きました。

,麓造亙〇磴量未任盻性の活躍の面でも極めて重要なものですが、今後、厚労省と文科省が共同して策定する「放課後子ども総合プラン」や介護保険法改正に伴う各自治体の「共助」へ向けた施策が出てからでないと地域・現実とマッチしません。

△鯲案する際に、参考にしたのは少し古い資料ですがH20.国民の生活白書(内閣府) 第三章 「女性の再就職を妨げる壁」です。
例えば、「採用側が採用枠を余しながらも採用しない理由の44.1%が能力・資格・経験の不足」という統計があります。
この不足を埋めながら、採用側・応募者側の双方のマッチングしていく…。採用側・応募者側双方の意識改革を図りながら。保育士等専門的資格保有者の再教育は比較的やりやすいでしょうが、一般企業であるとこれがなかなかに難しいでしょう。そこをどうするか…。大雑把にいえばそんな提案をさせて頂きました。

米国のコミュニティーカレッジのように、大学における女性の学び直しが普及すれば女性の再就職という社会的課題も解決に向かうと思います(そして、大学「経営」にもプラスになります)。

女性の活躍・地域の再生・福祉という社会的課題では、まさに大学の連携力・行動力が試されています。
眠れる資源を有効活用し、大学の社会的責任(USR)を果たされることを願っています。


テーマ:人生の歩き方

とある大学の教養必修の授業M-basisにて「人生の歩き方」というテーマで90分、130名の前で話してきました(雇用保険の受給期間が始まったので経済的には働いても働かなくても同じなのですが、在勤中お世話になった以前のお客様方からこういった単発のお仕事を頂けるのは大変嬉しく思います)。

企業の社長、管理職、歌手、ソーシャルプロデューサー、NPO代表、地方議会議員等、多様な45人の方々の一人としてお声をかけて頂きました。選考基準は、「今、この人の話を聞きたい」だそうです。
プレゼンターの一人として、これまでの人生を振り返ります。

「人生で辛い状況を如何に乗り越えたか」というメインテーマの中で私は、
,匹鵑幣況でも責任をもち「当事者」として行動することで道を切り拓くこと、
⊃誉犬里佞燭弔療彰硬世嚢佑┐燭海函
A或Δ砲いて、厳しい条件のなかでどのように戦略を立て実行したか、その思考を一緒に辿る、
ず8紊療庫

という4点を中心に話しました(若い頃の写真付で/笑)。

学んでもらえるものがあるようにと、その時の心情、思考を丁寧にたどって話したつもりです。

自分の人生の重要部分を詳らかにするのは恥ずかしいことですが、若者に何かひとつでも、反面教師としてでも学んでもらえれば幸いです。
レポートを楽しみにしています。


PowerPoint資料を作りながら、改めて自分の大切にしてきたものは、責任とその前提にあるプライドだとの認識を強くしました。

日を空けてあと3コマ、少し修正して話していきます。


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